吉川研究室について

吉川研は数理科学コースにおいて解析学を研究しているグループです。 数理モデルの解析と偏微分方程式の研究が主なテーマです。 本研究室の卒業研究では熱弾性や塑性をキーワードとした主に固体材料の変形に関する非線形偏微分方程式の解析およびその数値計算を行います。

到達目標

卒業論文(B4)

前期にはゼミを通じて、
 (1) 数値計算の基本的な知識の復習・習得
 (2) プレゼンテーション能力の向上
 (3) プログラミング能力の向上
を目指します。後期は研究打ち合わせを通じて研究を実際に始めます。

修士論文

修士に進学した場合は、
 (1) 査読付き英文専門誌への投稿
 (2) 各種学会での複数回の講演
を目標にして研究を進めます。

修了生の発表論文
名前(修了年度)論文名(著者名)掲載誌・巻(出版年)・頁
穴井君(2023修了) 投稿準備中 投稿準備中
永田君(2022修了) Structure-preserving finite difference scheme for 1D thermoviscoelastoplastic equations under uniformly distributed temperature
(Takuto Nagata and Shuji Yoshikawa)
Math. Comput. Simulation, 210(2023), 147-168.
紫村君(2020修了) A new conservative finite difference scheme for 1D Cahn--Hilliard equation coupled with elasticity
(Kazuki Shimura and Shuji Yoshikawa)
J. Appl. Anal., 28(2022), 311-332.
Error estimate for structure-preserving finite difference schemes of the one-dimensional Cahn-Hilliard system coupled with viscoelasticity
(Kazuki Shimura and Shuji Yoshikawa)
RIMS Kokyuroku Bessatsu, 82(2020), 159-175. 
矢野君(2017修了) Structure-preserving finite difference schemes for a semilinear thermoelastic system with second order time derivative
(Keisuke Yano and Shuji Yoshikawa)
Jpn. J. Ind. Appl. Math., 35(2018), 1213-1244.
和田さん(2017修了) Structure-preserving finite diffrence schemes for the Cahn-Hilliard equation with dynamic boundary conditions in the one-dimensional case
(Takeshi Fukao, Shuji Yoshikawa and Saori Wada)
Comm. Pure Appl. Anal., 16(2017), 1915-1938
市川君(2012) AN ERROR ESTIMATE OF CONSERVATIVE FINITE DIFFERENCE SCHEME FOR THE BOUSSINESQ TYPE EQUATIONS
(Kyosuke Ichikawa and Shuji Yoshikawa)
Adv. Math. Sci. Appl., 23(2013), 413-435


研究室で使用するプログラム言語やソフトウェア

  C、JAVA、MATLAB (Scilab)、Mathematica、Maxima など。 (「これらを事前に習得しておく必要がある」という意味ではありません。)


ゼミで輪読した文献

卒業研究(B4, B3)のゼミで使用した文献

  数値解析入門(齊藤著、東京大学出版会)
  数値計算 (洲之内著、サイエンス社)
  偏微分方程式の差分解法 (高見・河村共著、東京大学出版会)
  偏微分方程式の数値シミュレーション (登坂・大西共著、東京大学出版会)
  など

修士のゼミで使用した文献

  固体の動力学 (岸田著、培風館)
  実例で学ぶ精度保証付き数値計算 (中尾・渡部共著、サイエンス社)
  差分方程式講義 -連続より離散へ- (広田著、サイエンス社)
  Evolution Equations in Thermoelasticity (Racke著、Chapman & Hall)
  Hysteresis and Phase Transitions (Brokate・Sprekels共著、Springer)
  Discrete Variational Derivative Method (Furihata・Matsuo共著、Chapman & Hall)
  偏微分方程式の数値解析(田端著)
  など

ゼミの様子


メンバー

2024年度メンバー


職名/学年名前研究テーマ
教授吉川周二熱弾性および塑性の数学解析
D1Awaisさん構造保存型数値解法のエネルギー法と離散関数不等式
B4竹林君 未定
古谷君 未定


研究室のOB・OG


大分大学

卒業年度名前進路
2022年度穴井君(修士課程)地域科学研究所
2021年度永田君(修士課程)三菱UFJトラスト投資工学研究所
山口君東北大学大学院理学研究科数学専攻 進学
富田さん株式会社 桑野設計
2020年度穴井君修士課程 進学
鶴田さん株式会社ジェック
力丸君(知能情報システム工学科)株式会社ATTS
2019年度紫村君(修士課程)三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社
永田君修士課程進学
2018年度谷野さん株式会社アウトソーシングテクノロジー
山田君株式会社カーネルコンセプト
吉川君三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社
2017年度紫村君修士課程進学
下元君丸東産業株式会社
2016年度年度途中での転入のため担当無し


愛媛大学

卒業年度名前進路
2017年度矢野君(修士課程)株式会社ユー・エス・イー
和田さん(修士課程)三菱電機株式会社
2016年度年度途中転出のため担当無し
2015年度野村君(修士課程、門脇先生が主指導)トヤマ
門田君三菱電機エンジニアリング
和田さん修士課程進学
村地君神田造船所
Alfian君DHL
Izzatu君ROHM-WAKO Electronics
2014年度在外研究員派遣のため担当無し
2013年度井上君タマディック
大西君三共エンジニアリング株式会社
水野君国土交通省
矢野君修士課程進学
2012年度市川君(修士課程)アーク情報システム
篠原君京セラ
高森君修士課程進学
田中君三菱電機エンジニアリング
永見君マテックス
2011年度藤川君(修士課程、松下先生が主指導)東芝
井川君ユニ・チャーム
大西君富士通システムズ・ウエスト
落合君米子工業高等専門学校(職員)
四方君椿本チエイン
2010年度市川君修士課程進学
新屋敷君大王製紙
豊田君修士課程進学
福家君海上自衛隊


宇部高専

卒業年度名前進路
2009年度滝田君宇部高専専攻科
中原君宇部高専専攻科
2008年度田中さんコベルコシステム
牧君九州大学経済学部
2007年度砂村君アルメックス
田中さん新光証券
平原君九州大学経済学部
2006年度熊谷さん富士通九州システム
中川さん西京銀行
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